フォロワーさんの胸キュンエピソード⑩

フォロワーさんの胸キュンエピソード⑨

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フォロワーさんの胸キュンエピソード⑩

エピソード本文

保育士をしています。2歳児を担任していた時のこと。節分の行事で鬼が2人、おやつの時間にやってきました。

当然子どもたちは泣き叫び、保育室は大パニックに。15人のクラスで二人担任。身動きが取れないほど子どもたちが駆け寄ってきて泣き叫びます。

そんな中、ひとりの男の子だけが、新聞紙を丸めて豆に見立てたおにぎりサイズぐらいのボールを真顔で鬼に投げ続けています。

『怖くないのかな?』と思いながら様子を見ていると、一つのボールが鬼さんの気遣いで鬼さんの太ももあたりに当たり、大げさに逃げていきました。

まだまだ泣き叫ぶ子どもたちでしたが、最後まで戦ったひとりの男の子は泣くこともなく窓際で身動きが取れなくなっている私たちの方へ向かってきます。

 

「よく戦ったね!怖くなかったの?」と声をかける私をよそに、男の子は窓際横にあるティッシュ箱の方へ歩いていきます。
ティッシュを数枚手に取り、泣き叫んで私の太ももに張り付く女の子に近づいてくると突然、大粒の涙を流しながら

「泣かないって言ってるでしょう!泣かないって言ってるでしょう!」

と言いながら、女の子の涙を拭ってくれました。

 

『本当は怖かったのに体を張ってみんなのことを守ってくれたんだ』とその時に気付き私も涙が止まらず、健気な姿に申し訳ない思いを感じながらキュンキュンが止まりませんでした。

当時すごく手がかかる子でお母さんからたくさんの相談を受けていた時期だったので、担任二人、お母さんにそのエピソードを話しながら3人で涙を流したのもいい思い出です。

 

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